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ヤミ金問題コラム

ヤミ金対策を体験

2017.08.17

テレビとは違う、ヤミ金対策

  
TVでときどき「ヤミ金業者と対決」といった番組が流れることがありますね。 
実際は全然違います。
  

ヤミ金業者は基本、とてもしつこいものです。とくに半グレあがりのような連中だと引き際を知らないために、入れ替わり立ち代わり延々大騒ぎをすることもよくあることです。
 
ましてやそのような相手に「債務者本人に交渉をさせなければ」などということはあり得ません。そんなことをすれば、きれいに終わるだろう交渉も果てしなくこじれることになってしまいます。
  

そこで実際のヤミ金対策というものは、どのような感じか今回はお話します。   

 

ヤミ金業者にもピンキリある

  
今回、ご相談をされた方、田中さん(仮名)は、A社という会社から借金をしたそうです。このA社、なんとちゃんとホームページまで存在しています。しかもサラ金とは全然関係ない感じです。ところがよく読むほどに業務内容がなんなのかよくわからないのです。
  
ホームページを見る限り、A社は数人で業務を営んでいる零細企業です。社長の写真も貼ってあり、モノトーンの背景の中で遠い目つきをしている相撲取りみたいな感じで、その下に経歴が書いてあるのですが、それが見るからに理解できないのです。
  
だいたい以下のような感じです。
  
・ハーバード大学卒
・NASAにて宇宙物理学者として従事
・スイスの○○銀行にてプライベートバンカーとなる
・現在、オフショア開発を実行中

  
この社長、世界を股にかける超エリートです。
 
 
もちろんこれだけでは本当なのか、うそのかもわかりません。 

  
でも、いずれにせよこの会社はサラ金ではありません。ましてやご相談者から話を伺う限り、最初の時点で違法な高利を上乗せされて借用書を書かされたとのことですから、この行為自体はまごうことなきヤミ金です。
  
このようにヤミ金被害の相談の中には相手がヤミ金なのか、なんなのかもよくわからないケースというのはごまんと存在しています。ただ、違法であることは間違いがないため、イストワール法律事務所としてまずは電話をかけてみることにしました。
  
 

まちがいない、ヤミ金だ

  
電話をかけたところ、中年の女性がまず出てきました。こちらが事務所名を名乗り、社長に代わってもらうように伝えたところ、今度は妙に低く、太い声の男が「はい」とぶっきらぼうに出てきました。
  
こちらが改めて事務所名を名乗り、内容を話出した途端、「社長」は突然息を殺しました。聞いていないのかと思って、話を中断して「もしもし」と呼びかけると、その瞬間だけ「はい」と返事をしてきます。正確には「あぁ」と「はい」の中間くらいです。
  
こちらは田中さんに違法な貸し付けを行っているため、一切の取り立てを止めるよう、社長に通告します。すると相手は「あ~」と返事をするや、いきなり
  
カチャカチャカチャッ! となぜかキーボードの音を立て始めます。
  
そしてカチャカチャの合間に、 
「あ、それは(取り立てをやめること)は無理」とこの男は返事をします。 
「うちも弁護士立てるから、これ秘書に言って、今、記録に取ってるからね」
  
この瞬間、完全に腑に落ちました。まちがいない、これはヤミ金。それもかなりの素人です。
  
そもそも「通話を記録に取る」というのは普通は録音です。カチャカチャ言わせても何の意味もありません。しかもどう聞いても秘書がキーボードを叩いているのではなく、この男が片手でキーボードをガチャガチャ鳴らせているとしか、どう聞いても思えないのです。
  
(ちなみに法廷や検察では、このようにカチャカチャと記録を取られます。超エリートなのに前科でもあるのでしょうか)
  
「立てるなら立てるで構いませんよ。ただ、警察の方にも当然動いてもらいますから」 
こちらが言うと、相手はまた急に息を殺しました。多分、緊張しているのでしょう。鳴り響いていたカチャカチャの音も同時にぴったりと止みました。
  
「どこまでもやるよ。うち、最後までやるよ」 
少しして殺し文句なのか、脅し文句なのかもわからない言葉をこちらに伝えてきます。もうカチャカチャは飽きたらしく、全然鳴り響きません。
  
この「果てしなく裁判をしてやる。最高裁までやってやる」もヤミ金の常套句です。最高裁が何のために存在しているのかなど彼らの頭の中にはまったくわかっていないから言えるセリフです。
  
「どうぞ。それは構わないから取り立てをすぐに止めなさい。逮捕されるよ」
  
こちらがそう言うと、この男は返事に困ったのか「担当者に代わる」と言って別の男に切り替わりました。
  

 

出てきたのはチンピラ

  
「なんだ、このやろう」 
『担当者』は、ビートたけしの映画かと思う第一声から始まりました。
  
「おめえ、会社潰すぞこの野郎」
  
こちらは法律事務所であって、いわゆる企業ではありません。でも、担当者にとってそんなことはどうでもよいようです。
  
こちらが何かを言おうとしてもひたすらヨタって、怒鳴り続け、話が続きません。このようなとき、こちらが熱くなるともう話になりません。
  
威圧というのは結構疲れるものです。実際のところ、数分ももちません。だからこちらは淡々と「脅迫ですか」と数回繰り返すと、相手はだんだんと怯み始めます。
  

次に続くのは
  
「田中さんの借用書の件なんですけど」 
怒鳴り疲れたのか、少し黙ったところでこちらが言いかけます。
  

「貸した金を返すのは当たり前だろう」という返事。 
この後、彼が言ってきたのは法律とは一切関係ない人情話。
  
高いお金を借りて返してくれないと従業員の給料が払えないから始まりましたが、こちらが口を開きかけると「最後まで聞け、この野郎」と怒鳴り散らします。
  
こちらはもちろん最後まで聞きません。通話状態のまま、とりあえず受話器を置いてお茶をすすり、向こうが大声で「おい、聞いてんのかこの野郎」と繰り返してきたところで「聞いてますよ」を繰り返します。
  
この間、なんと2時間。逆によく話が続くなあと感心します。そしてようやく「わかったか。だからちゃんと払ってもらえないと困るんだよ」と言ったところで「法律に則って適正に対処します」と告げた瞬間、叩きつけるように電話をガチャ切りされました。
  
 

ここからが本番

  
相手が疲れきったところで、こちらから再び電話をかけます。この場合、ヤミ金業者のほとんどが必ず電話に出てきます。
  
なぜかというとヤミ金の脅し文句を拾い上げて、それが犯罪となる「脅迫」であったり「ヤミ金」であったり「恐喝」であったりと逐一突いてゆくと、電話を切った後、勢いにまかせて自分が吐いた言葉に後悔してくるからです。
  
案の定、『担当者』さんは「なんだよ、てめぇ・・・」と消え入りそうな疲れきった声になっていました。 
ここで改めて、田中さんに対する違法行為をすぐに止めることを伝えた上で、担当者に「社長」に代わるように言いました。
  
そしてもう一度ここでゼロから同じ話を始めます。するとにわかに「社長」は態度を軟化させました。
  
「わかった! わかった! わかった!」
  
その後矢継ぎ早に「勘弁してくれ! 取り立ては止めるから、ね? ね?」と言ってきます。
  
はっきり言ってこれはヤミ金の中でも「ど素人」といえる相手です。変な言い方で恐縮ですが「ヤミ金業者」としてもあまりやっていけそうにない程度です。
  
本来であれば、この時点で取り立てや嫌がらせを続ける意思を見せれば、すぐに警察を動かしつつ、実際に法律をもちいて対処をしてゆく算段でしたが、このときはかなりスムーズに終わらりました。
  
繰り返しますが、ヤミ金被害の対策というのはテレビとは全然違うものなのです。

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